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MADNESS YEARS vol​.​1

by MASATARO NAOE(直枝政太郎)

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1.
2.
3.
ポラーノ 01:35
4.
5.
鐘が鳴る 03:02
6.
7.
8.
Space Child 01:47
9.
10.
11.
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13.
14.
15.
16.
水晶の鍵 01:03
17.
18.
19.
トンネル 01:53

about

『MADNESS YEARS vol.1』MASATARO NAOE

1.サーペンタイン
2.I LOVE YOU (Home Demo)
3.ポラーノ
4.ジャンボリー
5.鐘が鳴る
6.運河の兵隊~13号地~トロッコ
7.私はナオエ
8.Space Child
9.密告者はOKサインを出す
10.シェイプアップの秘密
11.パノラマ・ダンス
12.サーペンタインの池
13.東京ゴジラ
14.ベンジン放送局
15.桃を片手で
16.水晶の鍵
17.ベトナムの森
18.犬とシャボン玉
19.トンネル
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Produced by 直枝政太郎 (March 1993)
All Composed & All Played by 直枝政太郎
Illustration : 宮原清
Remastered by 直枝政広

M1,2,8 : 1992年
M3,4,6,7,14~19 : 1983年
M12 : 1986年
M5:1984年
M6 「トロッコ」 :1984年
M10 演奏:耳鼻咽喉科: 1984年
M13 Sax Voice : 丹羽望: 1984年
M11 : 1982年
M9 : 1989年



 <MADNESS RECORDS>は東京造形大学時代に作ったカセットのレーベルだが、そもそもの始まりは『マッドネスタイムス』という新聞だった。<安直抽象派>の主宰であった丹羽望と直枝政広が中心となり、現在は画家として活動中のかとうゆめこ、後に東宝撮影所の「七人の侍」や「ゴジラ」の壁画を描いた塙太郎がスタッフとして活動した。
 基本的に赤瀬川原平『櫻画報』を意識した塙による細密な題字が売りだったが、記事はナンセンスの坩堝。そこにはほぼでっちあげの架空のニュースしか載っていなかった。絵画科の生徒数十人からいくばくかの会費を戴き、年に何度か発行していたが遅延しても(忘れられていたのか)文句を言う者が不思議といなかった。
 1982年に作った『東京ゴジラ』と『耳鼻咽喉科』というタイトルの2枚組のコンセプト・アルバムはカセットにダビングしてそのまま友人たちに配布していたが、それらも<MADNESS RECORDS>のカタログであったことは確かで、『マッドネスタイムス』1982年9月号("明けましておめでとう"うんぬんの記事の内容から推測するに相当な遅れで発行された翌年1984年1月)に<MADNESS RECORDS>の広告があった。記事は「マッドネス コンパクトカセット企画」。従来のLP形式からEPのかたちをとるというもの。その後ムーンライダーズ鈴木博文氏に送付した直枝政太郎名義の『ポラーノ』という4曲(「ポラーノ」「ジャンボリー」「運河の兵隊」「プラネタリウム」)入りのカセットがそれで、その隣には”耳鼻咽喉科改めカーネーション デビュー(1/27 四谷フォーバレー)”というすごく雑なタッチで描かれた広告もある。その記事によるとバンド名の候補に「キャベツ」「地蔵」「赤色バンド」「筆ペンと消しゴムズ」という候補があったという。     
 その10年後の1992年にカーネーションは『天国と地獄』を発表し、徳間ジャパンのディレクター芝省三氏から離れ独自にマネージメントを開始、渋谷エッグマンを中心に地道にライヴを続けていく中、物販として自主カセットを制作することになった。これはぼくのポケットマネーで制作し、しっかりとしたプレス工場でジャケも印刷されキャラメル包装されたものだった。
 第一弾は鳥羽修のギター・インストのアルバムOsamu Toba 『HARD CORE TALKING GUITARS vol.1』(MDC-1 1992年)で、フランク・ザッパ的な奇妙奇天烈かつキレッキレのよい内容だった。そして第二弾がこのMASATARO NAOE『MADNESS YEARS vol.1』(MDC-2 1993年)である。所謂アンダーグラウンドな10年間の作品をまとめたオムニバスなのである。
 『Early Years Box』やCD『東京ゴジラ』にも入っている「ポラーノ」「ジャンボリー」「運河の兵隊」「13号地」「トロッコ」(このアルバムでは「運河の兵隊」「13号地」「トロッコ」はクロスフェードで繋いでいるのでここにはそのままメドレーで収録した)「東京ゴジラ」「私はナオエ」、そして耳鼻咽喉科の曲に混ざって、前年の曲出し会議でボツになった「I LOVE YOU」のデモが入っているところがミソだ。
 NEC-98の音楽ソフト「カモンミュージック」をタイツやスクリーンでギターを弾いていた宮崎裕二くんから譲り受け、さらに鳥羽くんの友人の原田氏から購入したサンプリング・キーボードS-50を使って録音したのが未発表曲インストの「サーペンタイン」と「Space Child」。いずれも機材に慣れるための練習曲だが、内容はともかく楽しく作業ができたから親しみもある。もうひとつは「サーペンタインの池」(もうすぐ発売される書籍『カーネーションの偉大なる40年 40years of THE GREAT NOSTALGIA』の附録CDにも収録)。この未発表曲は1985年頃のもので「ごきげんいかが工場長」などと同時期に出来ている。リズムマシンは湾岸スタジオから借りたローランド808(通称:やおや)。
 オープンリールとカセット・デンスケでのダビングで、テープ速度を落として音に重さを出したりしている。そんな操作を駆使した「東京ゴジラ」のパーカッションはカセットの箱と映画用16ミリのフィルム缶に釘を蒔いたもの。「ポラーノ」になるとカセットMTRのTEAC244を導入し、4chで録音ができるようになった。ドンカマにポリシックスのオートアルペジオを使い、スネアはKORGのポリシックスで作った。この頃はトニー・マンスフィールドのバンドNew Musikや鈴木さえ子『毎日がクリスマスだったら』のサウンドにめちゃくちゃ影響を受けていた。
 今回の配信ではボーナス・トラック的に+αとして未発表の6曲を足した。1983年頃、「運河の兵隊」と同じ流れで一日一曲というノルマで作っていた曲で、1分程度の思いつきのスケッチともいえるし誇大妄想の塊というか、なんとなく架空のサウンドトラックというテーマで遊んでいたものだ。「犬とシャボン玉」は1984年の「楽しい博物館コンサート」(渋谷Live Inn)の時カーネーションのメンバーで1度だけ演奏したことがある。「トンネル」は1987年の『わかつきめぐみの宝船ワールド』に収められた「WAKE UP!」の原型のアイデア・メモ。
 40周年ということで、こういった秘蔵の音源をひらひらと泳がせてみようかなと。くすくすと笑ってもらえれば本望である。
直枝政広

credits

released February 2, 2024

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about

CARNATION Japan

直枝政広(Vo,G)
Masahiro Naoe
大田 譲(Bass)
Yuzuru Ota

1983年12月 カーネーション結成。1984年ナゴムレコードよりシングル「夜の煙突」でレコードデビュー。以降、数度のメンバーチェンジを経ながら、 時流に消費されることなく、数多くの傑作アルバムをリリース。練りに練られた楽曲、 人生の哀楽を鋭く綴った歌詞、演奏力抜群のアンサンブル、圧倒的な歌唱、レコードジャンキーとしての博覧強記ぶりなど、その存在意義はあまりに大きい。現メンバーは直枝政広(Vo.G)と大田譲(B)の2人。 ... more

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